楽しみながら暮らしに戻る ―「今」を大切に生きるために ―

 1. コンセプト
神経難病や精神疾患を抱える方にとって、「回復」は、かならずしも“元の状態に戻ること”ではありません。私たちは、“今この瞬間を心豊かに過ごす”という視点から、創作によるこころのほぐれと、やさしい身体の動きを通して、その人が「自分らしく生きる力」を育む時間を共につくっていきます。

2. アート活動:こころをほぐす表現
〇水彩のにじみアートや、季節の素材を使ったクラフトワーク
〇「うまく描くこと」ではなく、「その人らしい表現」を大切に
〇感情にやさしく触れ、静かに気持ちを整えていくような時間

3. 身体へのアプローチ:やさしくととのえる動き
〇理学療法士と連携してプログラムを構成
〇呼吸を整えながら、椅子に座ったままできるストレッチなど
〇「リハビリとは気づかれない、心地よい動き」を取り入れます
〇身体の感覚にそっと意識を向けることで、“いまここ”に戻る練習

 4. つながりの場:ともに過ごすひととき
〇創ること・動くことを、誰かと共有することで生まれる安心感
〇たくさん話すことが目的ではなく、静かに共にいる「共存の時間」も大切に
〇「ひとりじゃない」と感じられる空間を目指します

5. こんな方におすすめです
〇神経難病・慢性疾患・精神疾患を抱えている方
〇外出や人との交流に不安がある方
〇医療的・機能的アプローチに疲れてしまった方
〇支援者・介護者の方で、ご自身の心身を整える時間を持ちたい方

6. 実施概要(予定)

項目内容
対象神経難病・精神疾患を抱える方とその支援者・ご家族
形態グループワーク(定員5〜6名)+季節イベント
会場りんく・りんく京都 または レンタルスペース
頻度月1回〜季節ごと(初回はイベント形式)
参加費調整中

※スタート時は試行的に開催し、参加者のニーズに応じて育てていきます。

注意点
  • リハビリテーションプランの立て直しはその都度行っていきます。
  • 必要な神経心理検査があれば、ご相談の上、実施いたします。
  • 機能回復には個人差があります。症状により効果は様々です。全員に効果があらわれるとは限りませんので、予めご了承ください。
  • 病院に通院されている方はその旨をお伝えください。場合により病院と連携することができることもあります。