1. はじまり:古城先生との出会い
岡山医療センター小児科医の古城先生からご紹介いただいた「キワニスドール」。 初めてその存在を知ったとき、病院勤務と、35年続けてきた絵画教室、そしてファッションデザインの経験……そのすべてを活かして、何かお手伝いができるのではないかと強く感じました。
2. キワニスドールって?:真っ白なキャンバスのような存在

キワニスドールは、目も鼻もない、真っ白な綿のお人形です。 小児医療の現場では、子どもたちが自分の病気や治療を理解するための説明(プレパレーション)に使われたり、言葉にできない心の声を代弁してくれる大切なパートナーになります。
今回私が提案したのは、この白いお人形に「描く」こと、そして「着せる」こと。 「晒(さらし)」の布を使い、自由に絵を描き、工夫して着せ替えるワークショップを行いました。


晒の布は、汚れたらすぐに洗える清潔な素材。 ただ体に巻きつけるだけでも、結んだりリボンで飾ったりすることで、無限の「着せ方」が生まれます。


「次はどうしようかな?」と考える時間は、子どもたちや手にする方々の創造力を引き出し、心を穏やかに整えてくれます。
3. 広がる「想い」:一枚のフライヤーがつなぐ未来
実は、自分自身の整理のために何気なく作った**「キワニスドールのおはなし」**というフライヤーがあります。

それが今、想像もしなかったほど多くの支援者の皆さんの手に渡っています。
看護学生さんの授業や実習、ワークショップの資料として活用され、さらには今後、学会などでも広く使っていただける予定とのこと。
一枚の真っ白なお人形から、アートを通じて「癒やし」と「支援」の輪が広がっていく。 その大きな可能性を信じて、これからも「りんく・りんく京都」らしく、一人ひとりの心に寄り添う活動を続けていきたいと思っています。